2010年08月26日
写楽 閉じた国の幻
著者名:島田荘司/著
書籍紹介: わずか十ヶ月間の活躍、突然の消息不明。写楽を知る同時代の絵師、板元の不可解な沈黙。錯綜する諸説、乱立する矛盾。歴史の点と線をつなぎ浮上する謎の言葉「命須照」、見過ごされてきた「日記」、辿りついた古びた墓石。史実と虚構のモザイクが完成する時、美術史上最大の迷宮事件の「真犯人」が姿を現す。
(Yahoo!) 4.4/5
デビュー作「占星術殺人事件」からほとんどの作品を読んできましたが
これまでの集大成的な作品となっています。
とにかく分厚い!700頁弱。
通勤には難儀しました(笑)。
それでも一気に読めるおもしろさでした。
「写楽は誰なのか」
未だ謎の残る問題に新たな説をフィクションではあるが
提起して、その信憑性もあるかなと思わせるものです。
現代と当時の2元的な構成も良かったと思います。
ただ、現代の話については未消化が目立ちます。
これはあとがきで著者が書いているように
書ききれなかった部分です。
冒頭の、回転扉事故。
発見された「福内鬼外」の肉筆画の謎。
こういったストーリーが置き去りです。
これは続編が必ずあるということで
目をつむります。
書籍紹介: わずか十ヶ月間の活躍、突然の消息不明。写楽を知る同時代の絵師、板元の不可解な沈黙。錯綜する諸説、乱立する矛盾。歴史の点と線をつなぎ浮上する謎の言葉「命須照」、見過ごされてきた「日記」、辿りついた古びた墓石。史実と虚構のモザイクが完成する時、美術史上最大の迷宮事件の「真犯人」が姿を現す。
(Yahoo!) 4.4/5
デビュー作「占星術殺人事件」からほとんどの作品を読んできましたが
これまでの集大成的な作品となっています。
とにかく分厚い!700頁弱。
通勤には難儀しました(笑)。
それでも一気に読めるおもしろさでした。
「写楽は誰なのか」
未だ謎の残る問題に新たな説をフィクションではあるが
提起して、その信憑性もあるかなと思わせるものです。
現代と当時の2元的な構成も良かったと思います。
ただ、現代の話については未消化が目立ちます。
これはあとがきで著者が書いているように
書ききれなかった部分です。
冒頭の、回転扉事故。
発見された「福内鬼外」の肉筆画の謎。
こういったストーリーが置き去りです。
これは続編が必ずあるということで
目をつむります。